サンゴ

【サンゴ】

沖縄はサンゴ礁の海で囲まれているが、実は地上部分も、約100万年前から
2万年前の間に隆起したサンゴ礁からなる琉球石灰岩で形成されている部分が少なくない。サンゴの骨格をなす石灰分が長い時間をへて堆積し、それが現在の琉球列島の基部をなしているわけだ。
健康食品として注目されているサンゴとは、海中で生きているサンゴ虫ではなく、その死骸であるサンゴの石灰質。成分の約98%が人体に吸収されやすい炭酸カルシウムで、残りはバナジンやクローム、炭酸ストロンチウム、マンガン、亜鉛など数多くのミネラル分となっている。このサンゴを粉末にして料理などに用いることにより、カルシウム不足で引き起こされる骨粗しょう症や脳卒中などの予防が期待される。
与那国島では、サンゴの粉末を塩に混ぜて使うお年寄りもいるようだ。塩の量を抑えながら、豊富なミネラル分によりしょっぱさは損なわれない有益な活用法だという。

【さんぴん茶】

戦前戦後を通じて沖縄で最も飲まれているお茶といえば、間違いなく「さんぴん茶」だろう。緑茶にジャスミンの香りをつけたお茶のことで、ジャスミン茶とも呼ばれる。従って、お茶と一緒に入っている花はお茶の花ではなく、ジャスミンの花である。
ジャスミンというのはモクセイ科オウバイ属の植物の総称。亜熱帯に広く分布し、20種類以上もあるという。
ジャスミンの香りは緊張をほぐし、リラックスさせる効果があるといわれる。気分を明るくする神経高揚や抗うつ効果があり、頭が重く感じるときなど、スッキリさせる。また、油っこい料理の後に飲むと口の中がさっぱりするため、中華料理店でよくだされる。
「さんぴん」という呼び方は中国の俗称「香片(シャンピエン)」から来たと考えられている。沖縄にさんぴん茶が伝わったのはいつごろかはっきりしない。お茶そのものが伝わったのは1627年、国相、金武王子朝貞(1600~63)が島津家久の中納言昇進の祝賀使として鹿児島へ上国したさい、茶の種を持ち帰り、自分の領である金武間切漢那(現、宜野座村漢那)で栽培したのが始まりとされている。
さんぴん茶が庶民の間で飲まれるようになったのは、1901(明治34)年に尚家財閥の貿易商社、丸一商店が福州に製造工場を設置し、県内に普及させた頃からだと考えられる。丸一商店は、福州だけでなく、香港にも出張所を開設、大阪で仕入れた昆布、衣料、缶詰などを福州へ送り、福州で加工したお茶を沖縄へ送って販売した。
県内では1993年に沖縄ポッカコーポレーションが缶入りを売り出したのがきっかけで、清涼飲料水業界にさんぴん茶ブームが巻き起こり、現在、20種類以上の製品が販売されている。

【ジーヂキ(地漬)】

ジー(黒砂糖液)に漬けた漬物のことで、大根や瓜類を漬け、長期保存する。
漬け方は塩をして重石を載せて二日ぐらい粗漬けにして水を出した後、半日ぐらいザルに揚げて干す。その後、元の重量の重量の半分くらいの黒砂糖に漬ける。6ヶ月から1年くらいでべっこう色になり、黒砂糖独特の風味とつやが出る。
沖縄は亜熱帯の気候もあり
、漬物はあまり発達しておらず、特に浅漬けはほとんどない。地漬けなどのような保存性の高い漬物が茶請けとして利用されてきた。
また、食事中に漬物を食べる習慣がほとんどないため、塩分の摂取が低く長寿につながったとみられている。最近は、全国各地の漬物が手軽に手に入るため、漬物の摂取も増えているが、他府県に比べると摂取量は極端に少ない。
地漬け大根は冊封使の接待の献立にも出てきており、古くから食べられているものである。


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