ジーマーミー

【ジーマーミー豆腐】

落花生とンムクジ(サツマイモ澱粉)を練り合わせて、豆腐のように仕上げたもの。
落花生は、土の中に実を付けることから沖縄ではジーマーミー(地豆)と呼ばれている。
落花生は貴重品であったことから主にハレの日に食べられていた。独特の風味があり、滑らかな口当たりをクーベーサン(味わい深い)と表現している。
昔は生の落花生を熱湯につけて皮をむき、三倍の水を加えてすり鉢で白色の液体になるまで擦っていたが、現在では、ミキサーを使って簡単に作ることが出来る。それを水を濡らした布で液体とカスに分け、液体の方にサツマイモ澱粉を加えて今度は透明になるまで弱火で練る。
透明になったら型に流し入れて冷蔵庫で冷やし固め、固まったら、切り分けて、しょう油とみりんを煮詰めたタレをかけて食べる。好みでショウガをのせても美味しい。また、残りカスはおからの代用にもなる。落花生の半分を炒って使うと更に香ばしい。
成分はたんぱく質や脂質、糖分が多く、カリウムやビタミン B₁、ナイアシンが多い。

【しまぐわ】

クワ科の常緑中高木。しまぐわは沖縄方言でクヮーギ(桑の木)といい、葉は蚕のエサとして重宝された。また、暗褐色熟する甘い実は、ヤマモモやノイチゴと同様に子供たちが自然の中で手に入れられる身近なおやつであった。今ではあまり話題にもならないが、かっては沖縄の人々の生活の中に深く入り込み、親しまれた樹木のひとつである。
日本では種子島以南の島々に育つ。
樹高は約3メートルほどになる。葉はハート形をしていて、表面は濃緑食で光沢があり、表面は淡緑色である。生命力の強い樹で、植えたはずのない場所に、鳥たちによって運ばれた種が芽を吹くこともある。
しまぐわの葉を煎じて飲むと、便秘や疲労回復に効果があるといわれる。
葉だけではなく、枝や木の皮なども乾燥させ、利用する。
また、熟した果実を泡盛に漬け、果実酒として楽しむ人もいる。

【シマナー】

からし菜のこと。アブラナ科の2年草で中央アジア原産。現在では年中出回っているが、11月~4月ごろが柔らかくておいしい。
茎葉に特有の香りと辛みを有し、食欲をそそる。辛みは配糖体であるシニグリンによるもので、シニグリンには辛みが無いが酵素により加水分解されて辛みを生ずる。この成分は食欲促進効果が知られている。
煮物や汁物、チャンプルー、漬物として食される。チキチキチャンプルーは、シマナーをあらかじめ塩漬けにしておき、水につけて塩出しして使う。ゆでると辛みは無くなるが、色がよく、柔らかくなるので、和え物やサラダなどにも利用できる。また、葉の部分だけを摘んで青汁を作り、」カマボコの色付けなどにもりようされる。
成分はビタミンA、カルシウム、カリウム、鉄を多く含む。

【しまばなな】

バショウ科の多年草。沖縄には方言でバサナイ、通称島バナナと呼ばれるバナナがある。小笠原原種という人もいれば、在来種という記録もあるが、要するに台湾バナナに代表されるキャベンデッシュ種の大きな果実ではなく、モンキーバナナのような小ぶりな房のものである。
美食家で農業に造詣の深かった尚順(松山王子)は、昭和10年に新聞に発表した一文で、千定屋主人が島バナナを非常に絶賛したと伝えている。本来、それぐらいの価値が認められてしかるべきであると思うのだが、実際はなぜか正当な評価を得ていない。
その理由は、輸入バナナに比べて賞味期限が短いからではないか。
青いうちに刈り取るのは、輸入バナナと同様。接触を避けるため(そこだけ早く熟してしまう)、房ごとに紐でくくって軒に吊るしているのを、降雪市場で見かける。こうして追熟を待つのだが、黄色くなりかかったくらいではまだ、渋みが強く食べられない。いいころだなというときになって食べると、渋みが酸味に代わり(これが島バナナの命だろう)甘みも強く、絶品である。ただし、その時になって気づくのだが、輸入バナナの半分以下の大きさとはいえ、一房で10もなっていて、短期間には食べられない。そうこうしてるうちに、皮が縦に裂け、房から離れ、ジュクジュクになってしまい、食欲を失ってしまうのだ。
バナナには整腸作用があり、おなかをこわした時の食事代わりに良いという。だが、沖縄では薬効を意識した利用法の報告は無いようだ。


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